日本臨床発達心理士会滋賀支部

このブログは、日本臨床発達心理士会滋賀支部会員相互、
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子どもの声を聴いて社会に繋ぐ
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    山本千華子(大津市市民部 文化・青少年課 いじめ対策推進室相談調査専門員、臨床発達心理士)

     

     【おおつっこホットダイヤル】は、いじめに関する子どものための相談ダイヤルです。その電話番号を子どもたちに知ってもらうために、学校を通じて電話番号記載のカードを配布してもらったり、不定期の通信を発行したり、無料手紙相談を配布したりしています。

     【おおつっこホットダイヤル】に寄せられた相談には、《おおつっこ相談チーム》が対応します。《おおつっこ相談チーム》は、市民部いじめ対策推進室所属の相談調査専門員から成るチームです。

       子どもたちの悩みは様々です。もちろんいじめや友達関係で辛い思いをしているという相談が過半数ですが、それ以外にも教師の指導上の問題、家庭の経済的な問題、進路の問題、家族の問題、特別支援教育的課題等、子どもの抱える問題の背景には様々な要因が含まれています。

     《おおつっこ相談チーム》が一番大切にしていることは、「子どもの声を聴く」ということです。子どもの問題を親や教師や行政の視点から見ず、子どもの視点に立ち、子どもが解決したいように支援する、ということです。

      もちろん親御さんからの相談も受けます。親御さんから相談を受けたときにも必ず当事者である子どもさんの話を直接聴かせていただけるようお願いします。

      たとえば、不登校の問題。子ども同士のトラブルや教師の指導上の問題で登校しづらくなった場合、親御さんと学校の対立が激しくなり、その間に挟まった子どもの声が誰にも届かなくなっている場合も少なくありません。親御さんから相談があった場合も、親御さんの相談担当とは別の子ども担当者が子どもの話をしっかり聴き、子どもと学校の関係を調整し(親と学校ではなく)、子どもが登校したい場合には子どもの登校を支援する。一方で親担当者は親の話を聴き、親と学校やその他の関係を調整する。親の問題と子どもの問題を別物と捉えて対応することで、子どもの問題が解決することも少なくありません。もちろん、そう簡単に解決に至らない事案もあります。また、《おおつっこ相談チーム》は事案をチームだけで解決するわけではありません。 

      大津市では、平成25年度のいじめ対策推進室新設と共に、常設の第三者機関《大津の子どもをいじめから守る委員会》が設けられました。子どもの権利に詳しい弁護士や子どもの発達に詳しい心理士、関係調整に詳しい心理士等、五人の委員に就任いただいてます。

     《おおつっこ相談チーム》は個々の子どもの支援に力を尽くします。そして、毎週開催される委員会には個々の事案から見えてくる学校問題や子ども行政の課題を議論し、解決の方向を市長に提言していく使命があります。

       個々の子どもたちが抱える問題を、子どもの声を聴きながら子ども中心に解決することを目指し、それのみに留まらず、その問題が起こった社会的背景にも目を向け是正を目指す。《おおつっこ相談チーム》と《大津の子どもをいじめから守る委員会》はそんな大志を抱いて活動しています。

     

     

    | 会員エッセイ | 07:41 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP
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